ネットを散策していたら、面白そうなゲーム機が安く販売されていたので、購入してみました。製品名Q70です。
この製品はいろいろなブランド名で販売されているようですね。AIWO(またはAIWO G1000)だったり、JXDだったり。中身が微妙に違うようですが、見た目はほぼ一緒です。
さて、この製品はだいぶ前に発売された機器ですが、なぜ今更注目したのでしょう?それは有志の方がCFWを開発してくださり、retoroarchを起動することができるようになったからです。このCFWを導入することで、さらに広がった遊び方が楽しめます。
以下に記述するCFWのダウンロード先のドキュメントに詳細が書いてありますが、自分の環境でも上手くいったので、ご紹介します。なお、CFW導入後はオリジナルのファームウェアは起動できなくなります。
CFWの導入にあたっては、作業により生じた不具合等は一切責任を負いませんので、自己判断と自己責任で導入をお願いします。
最初に用意するものです。
- Windows PC
- 中華ゲーム機本体
- USBケーブル(オス-オス)
- microSDカード
USBケーブルはちょっと特殊で、両端オスのものが必要です。所有していない方はアマゾンで数百円で購入可能です。
AINOPE USB 3.0 ケーブル A-Aタイプ(1m)
以上を用意したら作業開始です。
まずは自分の持っている製品がAIWOかJDXか確認しましょう。本体画面したに表示されています。ちなみに私のは「Hanhibr」という判断がつかない代物でした笑。調べたところ、一応JDX系の製品らしいです。
自分がどちらの製品か確認できたら、対応するCFWをダウンロードしましょう。
なお、間違えて対応しない方のCFWを導入すると、画面がおかしなことになってしまいますので注意しましょう。(私は間違えました。でも画面がバグった後でも正しいCFWを導入することは可能であり、正しい方を導入しれば画面は直ります。)
海外の方が検証した動画がありますので参考に貼っておきます。
ファイルがいつくかあるので、一式まとめてダウンロードしておくとよいです。
ダウンロードしたら、以下の手順で作業します。
- Dirver Assistantを解凍して実行し、ドライバをインストールする。
- AndroidTool_Consoleを解凍する。
- JUNK_CFW.imgを2のフォルダにコピーする
- PCと中華ゲーム機本体をUSBケーブルで接続する
- 中華ゲーム機本体のRETURNボタンを押しながら電源を入れる(成功すると、PC側からピンポンというUSB接続側の音がなる。中華ゲーム機本体の画面は黒いままで問題ない。)
- Android_Console_Tool.exeを実行する
- コマンドプロンプト上にDevNo=1 Vid=0x2207,Pid=0x310c,Layer=3-1-4と表示されるので、1を入力しenterを押す
- 7の処理が終わったら、AIWOの場合は、「wl 0x0 Junk_CFW_2.0.img」とJXDの場合は、「wl 0x0 JXD_Junk_CFW_2_0_2.img」入力しenterを押す
- 100%になったら「q」ボタンを押してプログラムを終了させる
- 中華ゲーム機の本体の電源を切り、USBケーブルを外す
- Etcherなどのイメージ書き込みツールを使って、microSDカードに書き込む
- microSDカードを中華ゲーム機に差し込み起動する
以上の手順で正しく起動すれば成功です。なお、romを保存するパーティションは最小限のサイズになっているので、拡張したい場合は、Windowsのディスクの管理からmicroSDカードの使われていない最後のパーティションを削除したのち、Mini Tool Partitionなどを使って必要なパーティションを拡張しましょう。
CFWを利用する上での注意点としては、microSDカードのretroarchフォルダのretroarch.cfg(自分の環境では3_retroarch.cfgでした)が破損しやすいので、バックアップを取っておくと復旧しやすいです。本体で遊んでいる際にこのファイルを読み書きしますが、その時に破損する場合があるようです。このファイルが壊れるとretroarchが起動しなくなるので注意が必要です。
また、ゲーム中のボタンが一部入れ替わってしまい遊びにくい問題があります。具体的には格闘ゲームの小キックと中キックが入れ替わっています。非常に不便だったので次の方法で対応しました。
まず、retroarch.cfgの
input_player1_a = “a”
input_player1_a_axis = “nul”
input_player1_a_btn = “nul”
input_player1_a_mbtn = “nul”
input_player1_analog_dpad_mode = “0”
input_player1_b = “b”
input_player1_b_axis = “nul”
input_player1_b_btn = “nul”
input_player1_b_mbtn = “nul”
の部分を
input_player1_a = “b“
input_player1_a_axis = “nul”
input_player1_a_btn = “nul”
input_player1_a_mbtn = “nul”
input_player1_analog_dpad_mode = “0”
input_player1_b = “a“
input_player1_b_axis = “nul”
input_player1_b_btn = “nul”
input_player1_b_mbtn = “nul”
に変えます。するとゲーム中のボタン問題は解決します。しかしこれによりメニュー画面のA、Bボタンが入れ替わってしまうため、retroarchのメニュー画面から、設定→入力→Menu Controlsと進み、OK/キャンセルボタンの入れ替えをオンにします。
これにより操作が快適になります。他にも良い方法があるかもしれませんがご参考までに。
ちなみにこの製品はAmazonでは販売していないようです。Aliexpressで安く買うことができるのでお勧めです。
コメント
このような安くて面白そうなゲーム機多いですね。CFW導入手順を拝読させていただきました。詳しい説明ありがとうございます。貴重な情報をまとめていただいて、ありがとうございます。microSDカードのバックアップを取っておく必要がありますね。価格の安さ、コンパクトなサイズ感、操作性の良さなど魅力的です。勉強になりました。